【まとめ】CT造影剤の副作用

  • 2021-08-14
  • CT
CT 【まとめ】CT造影剤の副作用

*随時、追記したいと思っています。いつも通り不完全な記事です

ヨード造影剤(血管用)とビグアナイド系糖尿病薬について

経口血糖降下薬は大きく分けて「インスリン抵抗性」「インスリン分泌系」「糖吸収・排泄系」がある。「インスリン抵抗性」とは膵臓から血糖を下げるインスリンが分泌されていても、肝臓、骨格筋、脂肪組織での反応が悪くなり、血糖を下げる働きができていない状態をいいます。「インスリン抵抗性」に使用する経口血糖降下薬には「ビグアナイド系」と「チアゾリジン系」がある。

作用適応
ビグアナイド系肝臓での糖新生の抑制肥満症例に多い
チアゾリジン系骨格筋・肝臓でのインスリン感受性の改善肥満や浮腫が顕著でない症例に多い

メトホルミン塩酸塩(ビグアナイド系)には「メトグルコ」「メトホルミン」「グリコラン」などがあり、添付文書を見ると、ヨード造影剤は併用注意の記載がある。メトホルミン塩酸塩は「乳酸アシドーシス」を起こすことがある。造影剤により腎機能が低下すると、メトホルミン塩酸塩が排泄されず、過剰に薬剤が体内に残ることになる。なので、重篤な乳酸アシドーシスが起きる可能性があるため、併用注意となっている。

乳酸アシドーシス
急激な疲労感、食欲低下、悪心・嘔吐、意識状態の低下とともに低血圧、過呼吸、心不全、敗血症、多臓器不全を生じる。乳酸濃度>5mEq/L,アニオンギャップ>10mEq/L。ただしアニオンギャップが正常な薬物誘発性アシドーシスもある。

~今日の治療指針~

ちなみに、ヨード造影剤の添付文書にもビグアナイド系薬剤は併用注意となっている。
eGFRが60ml/min1.73m2未満になると造影剤腎症発症の増加させる可能性高くなる(*1)。なので、理論的にはeGFRが60以上あるなら、併用してもまったく問題ないと言えます。ただ、このあたりはガイドラインによっても記述は様々ですので、施設によってもビグアナイド系薬剤に対する対応は異なってきます。造影剤を使用する何日前から薬剤を中止しなければならないかも決まっていません。
なので、造影剤を用いた検査に緊急性がなければ、造影剤検査の2,3日前からビグアナイド系薬剤を中止する。緊急性があれば、併用注意ですが造影剤を使用するというのが一般的でしょうか。

造影剤腎症とは

造影剤腎症(contrast induced nephropathy : CIN)は「ヨード造影剤投与後, 72 時間以内に血清クレアチニン(SCr)値が前値より 0.5 mg/dL 以上または 25%以上増加」を CIN の定義としている(*2)。

喘息

腎機能はどうやって見るの?

造影検査を行う前に、診療放射線技師は腎機能を確認します。腎機能が悪ければ、造影剤の量を減らしたりするなどの対策が必要になってくるからです。そして、腎機能の指標になっているのは推算GFR(eGFR)になります。診療放射線技師はクレアチニンを調べて、以下のような換算表を用いて、患者の腎機能の良し悪しを検査前に調べています。以下の表はこちらから引用しています。

クレアチニン eGFR 換算表

ではなぜeGFRが診療放射線技師にとって、腎機能を見る上で絶対的指標になっているのでしょうか。
その答えが見つかりましたのでご紹介します。
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腎機能を高い精度で評価するにはGFRあるいはGFRをほぼ正確に反映するクレアチニンクリアランス(Ccr)が適していますが,きちんと蓄尿するのはなかなか面倒ですし困難な場合も少なくありません。そこで,性別,年齢,血清クレアチニン(Cr)値から計算で求められる推算GFR (eGFR)が汎用されています。
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しかし、eGFRが腎機能を正確に反映しない場合があります。
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eGFRは,浮腫,胸水・腹水など,身体に水分が貯留している場合には,真のGFRと乖離した誤差の大きい数値になる可能性が高いので注意が必要です。本症例では体重が増加するほどの浮腫がありますので、eGFRではなく,正確に蓄尿してCorを測定したほうがよいと思います。
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eGFRは体重も考慮しているため、身体に水が貯留していると過小評価になってしまいます。つまり、身体に水が貯留していると、実際の腎機能よりも悪い結果になります。逆に水の貯留がなく、やせている患者は実際よりも高めに推算されることになります。

これだけは習得しよう CT検査(*1)
腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2012(*2)
CT撮影技術学
今日の治療指針