決算が良いのに株価が下がる理由|材料・出来高・理論株価の視点から整理してみた

決算シーズンになると、「数字はいいはずなのに、なぜか株価が下がっていく…」

そんな場面に心当たりはないでしょうか。

私自身、決算内容を一つひとつチェックして「これは良さそうだ」と感じた銘柄にエントリーしてみても、株価がほとんど動かない。

それどころか、むしろジリジリ下がっていく。

という経験を何度もしてきました。

そこで今回は、**「決算が良いのに株価が上がらない理由」**について、自分なりに整理した考えをまとめてみます。

理由①:過去の“材料”で株価だけ先に走っている

1つ目は、**「過去の好材料で株価だけが先に走ってしまっているパターン」**です。
・特許取得のニュース
・大企業との業務提携
・新サービス・新製品の発表

こういった材料で、決算とは関係なく株価が急騰している銘柄は要注意です。

一見すると、「業績も好調だし、決算も良さそうだから“買い”だろう」と感じてしまいますが、
すでに株価が割高になっているケースも少なくありません。

この状態で「良い決算」が出ても、期待値を“ちょっと”上回った程度もしくは市場が「織り込み済み」と判断となれば、むしろ売りに押されて株価が下がることも多いと感じています。

理由②:出来高が少なく、そもそも決算が注目されていない

出来高(売買の量)が小さいパターンです。

いくら決算が良くても、普段から出来高が少ないということは、個人投資家・機関投資家の両方から注目されていないということです。

そのような銘柄は、決算が出ても「誰も見ていない」状態になりがちです。

逆に、普段から出来高が多い決算前後でさらに出来高が増えているといった銘柄は、「多くの人が決算内容をチェックしている」状態なので、決算が本当に良ければ、そのまま上昇トレンドに乗っていく
期待外れなら、素早く売りが出て下落する。

と、“決算に素直な動き”が出やすい印象があります。

理由③:決算と株価がそもそもリンクしていない銘柄もある

たとえば、テーマ性が強い銘柄(AI関連、半導体関連 など)仕手っぽい動きが続いている銘柄
一時的な材料で急騰・急落している銘柄こういった銘柄は、業績というより「思惑」や「短期筋の売買」で動いていることが多く、

決算が悪いのに株価が下がらない
決算が良いのに株価が上がらない

という“ちぐはぐな動き”になりがちです。

私も一時期、
「決算内容と株価の動きがちゃんとリンクしている銘柄だけをXで紹介しよう」
と考えていたのですが、実際にチャートを眺めていると、「そもそも決算と関係なく動いている銘柄、多くない?」と感じることが増えてきました。

今後の展望

これからやりたいこと:決算×理論株価の変化もセットで追うここまでお話ししてきたように、
過去の材料で割高になっているのか出来高・注目度はどうか決算と株価がリンクしているタイプの銘柄なのかといった点を見ていくことは、とても大事だと感じています。

ただ、もう一歩踏み込むなら、「その銘柄が割高なのか、割安なのか」を自分なりに評価する軸が必要です。

そこで今後は、決算前後で理論株価がどう変化したか実際の株価との“乖離”がどれくらいあるの
といった部分もセットでチェックして、

「この銘柄は、決算も良くて、理論株価から見てもまだ割安」
「この銘柄は、決算は良いけれど、すでに理論株価を大きく超えている」

といった視点で、銘柄の良し悪しをお伝えできればと思っています。


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